群馬大学 手話サポーター養成プロジェクト室

手話・手話通訳教育Education

学生の声

折原 朋 共同教育学部
特別支援教育専攻(1年) 折原 朋

この講義では、手話の単語や文法だけでなく、聾文化についても学ぶことができます。初めは、なかなか思うように手話ができなかったり読み取れなかったりして大変でした。大変なのは今も変わりないですが、少しずつ手話だけで話の内容が理解できるようになったり、誰かと会話できたりして楽しさを感じる場面も多くなりました。また、この講義を通して、言葉を話せて書けることがコミュニケーション方法の全てでないことを学びました。一つの事実に固執せず、その事実を多面的に見ることが大切だと感じています。手話を身につけて、聴者聾者関係なく多くの人の言葉に耳を傾けられるようになりたいです。

北爪 さつき 医学部 医学科(1年)
北爪 さつき

私は母が福祉の仕事をしていた関係で、もともと手話に興味を持っていたのが受講のきっかけでした。手話の単語や文法を覚えるのは大変でしたが、実践的なトピックを通して、手話の表現だけではなく、聾者の文化や生活についても楽しく学ぶことができました。その中で、この経験をこれから専門科目で医療を学んだり、将来医師として働いたりする上で、どのような形で活かせるかと考えさせられました。1年生の間しか受講することはできませんでしたが、将来少しでも助けになれるよう、これからも継続して手話を学んでいきたいと思います。

北爪 さつき 共同教育学部
特別支援教育専攻(2年) 神谷 実奈美

1年生の手話の授業に引き続き、手話のスキルをもっとつけたいと思い、「違いを学ぶ」の授業を受講しようと思いました。手話通訳の力をつけるための授業を受けて、ただ直訳しても上手く伝わらないという、日本語と日本手話の言語としての違いをとても感じました。ろう者の先生に解説してもらうことで、「こんな表現もあるのか!」と毎回の授業で発見があり、とても面白いです。この授業が「将来、手話通訳士の試験にチャレンジしたい」と思うきっかけになりました。もっと色んな表現を吸収してスキルアップしたいです!

長谷川 拓海 共同教育学部
特別支援教育専攻(2年) 長谷川 拓海

手話を始めようと思う最初のきっかけはかっこいい!できるようになりたい!という単純なものでした。しかし、始めてみることで私自身が想像していた以上の奥深さがありました。手話が言語だと認識したときの興奮は今でも覚えています。講義では、先生方がとても優しく手話を教えてくださり、もっと話せるようになりたいという気持ちがどんどん大きくなりました。毎週課題が課され、これには量的にも内容的にも苦戦することが多いです。しかし、くじけることなく続けてこられた今ではとても自信になっています。日本手話を学ぶことでろうの世界という新しい世界に出会うことができました。この世界は狭く、色々な人と繋がることができわくわくします。今後も、手話を楽しみながらろうの世界を冒険したいです。

石井 晏友美 共同教育学部
特別支援教育専攻(2年) 石井 晏友美

私は将来特別支援学校の教員になりたいと考えており、様々なニーズを持つ子どもたちとの関わりの中で、手話のスキルも必要になると思い、受講を決めました。講義では、様々な場面を想定して通訳練習をしており、なかなか普段自分が経験しない場面もあったので大変でしたが、通訳のコツを教わり、他の受講生と共に試行錯誤しながら取り組むことができて楽しかったです。講義を受けて、日本手話のスキルが身につくにつれて、ろうの同級生とたくさん話せるようになったり、他の受講生とも手話で話せるようになったので、学んで良かったと思いました。

高階 希果 共同教育学部
特別支援教育専攻(2年) 高階 希果

元々言語に興味があり、同じ日本で使われながら、違う言語である日本手話を学ぶことによって、新たな学びがあると思い、受講を始めました。頭では違う言語と分かっていても、日本語を話すのと同じ感じで手話表出をしてしまうので、そこの使い分けや切り替えが難しいと思いました。今後、手話だけを学ぶのでなく、ろう文化についてもしっかり理解しておきたいです。それを理解した上で、通訳をすることで、より、通訳対象であるろう者を意識した通訳ができるようになると感じました。

嶋田 怜南 共同教育学部
障害児教育専攻(4年) 嶋田 怜南

将来役立つのではないかと思い、手話の勉強を始めると、表現できることが増える嬉しさを感じるようになりました。実際に講義では先生の手話表現や動画でろう者の手話表現を見る度に新しい表現を知ることができ、面白かったです。また、ろう学校での教育実習では、手話を学んできてよかったと実感しました。手話が信頼関係を築くための一つのきっかけになっていたと思います。実際の授業ではCLを使ったり視覚教材を工夫したりすることができました。卒業後は特別支援学校の教員になる予定です。通訳の講義で学んだ、文全体の意味を捉えて短い文にしたり具体的に表現したりするスキルを他の障害種の特別支援学校での指導にも活かしていきたいです。

保坂 南 共同教育学部
障害児教育専攻(4年)保坂 南

私は小学校の時に、聴覚障害の友人と出会ったことがきっかけで手話に興味を持ち始めました。そして大学で本格的に手話を学びたいと思い、講義を受講しました。手話を学んでよかったことは、アルバイト先にろう者のお客さんが来て、学んだ手話を使って話すことができたことです。お客さんも嬉しそうに話してくれて、帰り際にまた来るねと言ってくれました。手話を使って話せたことが本当に嬉しかったです。卒業後、ろう学校で働くとなったときは、学んだ手話を活かして多くの子と関わっていきたいです。また、ろう学校で働かなくても、手話を学び続けて、ろう者の方との交流を広げていきたいです。

※学科や学年は、取材した時点のものになります。

卒業生の声

イメージ写真 教育学部
障害児教育専攻(卒業生) 竹花 音葉

私は大学に入って初めて手話に出会いました。全くの初心者でしたが、先生方や仲間とやりとりをするうちに、手話で話すことの楽しさや通じ合う喜びを感じることができました。大学での手話や手話通訳に関する学びは、現在でも手話サークルで地域のろう者と関わる際に役立っています。今後聾学校に赴任した際には、指導法の講義で学んだスキルを生かして、子どもたちの「わかった!」を引き出していきたいです。

また、盲ろう通訳介助の講義では、触手話や点字、介助歩行について盲ろう者と実際に関わりながら学ぶという、とても貴重な経験をさせていただきました。現在では、全盲の生徒たちと点字で学習するなど、学んだことを生かしながらたくさんの子どもたちに向き合っています。 これまで、手話や盲ろう者通訳介助を通して学んできた伝え合うことの楽しさや大切さは、今後も障害種を問わず関わるすべての子どもたちに伝えていきたいと思います。

中村 悦子 ろう学校現職教員中村 悦子

最初に手話単語を覚える、音声や手話の短文を即座に通訳するといった基礎的な内容に始まり、非手指動作と呼ばれるNM表現や頷きなどの専門的な内容まで幅広く学べました。毎回いくつかの構文をシャドーイングし、他の受講生の手話表現を見ながらよかった点を確認し合うなどお互いに学び合う経験もできました。ろうの先生による読み取り課題もあり、実践的な学習も盛りだくさんです。

現場に戻ってからも指さしや空間を使った表現ができるようになったことや、手話だけでなく表情など体全体で表す様子を読み取る大切さを学んだことで子どもたちとのコミュニケーションがスムーズになりました。職場での通訳業務を担当する機会も増え、大学で学んだことを生かしながら、手話技術の向上に励んでいます。


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